銃・病原菌・鉄 (Guns, Germs, and Steel)
『銃・病原菌・鉄-13000年にわたる人類史の謎』 ジャレド・ダイアモンド/倉骨彰訳 草思社 2000年
生物学者の著者がニューギニアで鳥類の生態調査をした際に、現地人協力者から受けた「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分を握ることが出来たのか?」という素朴な問いかけから本書ははじまる。そこから世界の人類すべてが狩猟採集で暮らしていた13000年前の最終氷期の終わりを起点に、人間社会の生業、技術、疫病、政治構造等がどのように変遷・展開した結果、白人が主導権を握る現代に至ったのかを謎解きの面白さに満ちた平易な文章で描き出していく。タイトルの「銃・病原菌・鉄」とは、白人が他の大陸を植民地化できた直接的要因を凝縮して表現したものだが、本書の表紙にはこれらの要因がもっとも劇的に作用した歴史的事件として、スペインの征服者ピサロがインカ皇帝アタワルパを捕らえた場面が描かれている。
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